タナトロジー研究会の今後の予定

1月のタナトロジー研究会のご案内です。

  • 日時:平成23年1月21日(金) 19:00-21:00
  • 場所:緩和ケアクリニック仙台(仙台市青葉区二日町13-26 ネオハイツ勾当台901)
  • 提題者:川上直也(東北学院大学ほか非常勤講師・組織神学)
  • タイトル:キリスト教的な墓と死の語り
  • 趣旨:発表者は、大学で「キリスト教とは何か」を語っています。当然、キリスト教徒でない人たちに語ります。その仕方で、標題の「語り」をしてみたいと思います。また、発表者は、教会の牧師をしています。教会は、極端に高齢者に偏った年齢構成となっています。「高齢社会」の先端を行くような現場で、キリスト教という宗教が死にどう向き合えるのか。考えてみたいと思います。 まず、過去三回の発表の発表への応答を導入にします。そして、教会の現在を御紹介しつつ「お墓」の話をします。それから、キリスト教の核心である「死と復活」について、ご説明します。最後に、宗教者としての牧師が葬儀で果たすべき役割について、お話ししたいと思います。

タナトロジー研究会とは

タナトロジー研究会は、医療・福祉の現場の経験と人文・社会諸学の知とを融合させ、死生に関する問題について議論を かわし、新たな知見を生み出そうとして始まった研究会です。爽秋会スタッフと東北大学文学研究科の若手研究者とが中心 ですが、広く、さまざまな分野の専門家、医療・福祉関係者、研究者が自由に参加しながら活動しています。 基本的には毎月第三週の金曜日、19:00から、爽秋会 緩和ケアクリニック仙台を会場に開催されております。

『どう生き どう死ぬか―現場から考える死生学』の出版のお知らせ

 このたび、「タナトロジー研究会」のメンバーを編者・執筆者とした、死生学の本が刊行されました。編著者には当法人のスタッフも入っております。医療・介護の現場に関わるスタッフの経験と人文・社会科学の分野での死生に関する知見とが融合した、臨床死生学の試みです。以下、ご紹介させていただきます。

   本書は患者の生と死に触れて、医師、ナース、その他の医療従事者のリアルな印象を述べたあと、それを受けて生命倫理や哲学、社会学、宗教学の研究者が、死にゆくものの遺したメッセージをどう受け止めるべきかの説を紹介し、“いのちと死の真の姿”を描いた感動的な本だと思う。(日野原重明)

<内容紹介>
 死を意識しない毎日の中で突然、自身や身近な人の死が迫ったとき、その動揺ははかりしれない。
 かつて日本人の多くは自宅で死を迎え、死にゆく人、看取る人、ともに死を受けとめる文化を持っていた。在宅ホスピスという死の現場を共有する医療者・研究者である執筆者たちは、この失われた文化を探りつつ、死から逃げず、死と正面から向きあいながら生きていくとはどういうことかをさまざまな分野から解説する。

<目次>
 序 どう生き、どう死ぬのか
 1部 生と死の現場から 
  1章 在宅ホスピスの現場から
  2章 看取りを支える、生を支える
  3章 最期の選択
  4章 教育現場における生と死
 2部 生と死の探究
  5章 死すべきものとして生きる
  6章 死すべきものの仕事
  7章 遺された言葉
 3部 生と死の語り
  8章 〝あの世〟はどこへ行ったか
  9章 日本人の死生と自然
 10章 死別の悲しみとそのかなた
 11章 受け継がれていく生
  終章 人生の終りをどう生きるか

    監修:清水哲郎
    編者:岡部 健/竹之内裕文
    出版社:弓箭書院
    定価:2000円+税
    発行日:2009年5月20日

タナトロジー研究会発表内容一覧

これまでにタナトロジー研究会で話し合われた日付と発表者、内容の一覧です。資料のアイコンをクリックすると、PDFファイルがご覧いただけます。

年月日 内容 発表者 PDF
2010年12月3日 「自死遺族ケアをめぐる現状と課題」 川島大輔(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 自殺予防総合対策センター)  
2010年11月12日 「学校教育におけるデス・エデュケーションの可能性」 小池孝範 (秋田県立大学総合科学教育研究センター准教授・教育哲学/人間形成論)  
2010年7月16日 「江戸文人の死生観―服部南郭を中心にして―」 吉川裕(東北大学大学院文学研究科・日本思想史)  
2010年6月11日 「急性期民間病院での スピリチュアルケアの取り組み」 瀬良信勝(社会医療法人 生長会 府中病院 臨床スピリチュアルケアカウンセラー/真宗大谷派僧侶)  
2010年5月28日 「限界づけられた生の希望――ある重度障がいの友人の死を受けて」 竹之内裕文(静岡大学創造科学技術院・農学部教授、哲学)  
2010年4月16日 「とにかく不安でしょうがない」 金谷幸尚( ㈱あいあーる 葬祭部門 平安祭典)  
2010年2月26日 「退院調整におけるコミュニケーションに影響を与えるもの」 斉藤美恵(日本看護協会)  
2010年1月22日 「看護職者による遺族ケアの試み――聞き取り調査に基づく中間報告」 鷹田佳典(法政大学、社会学)  
2009年12月18日 「昭和前期の農村地域における共同体の形成とその機能――産業組合の事例を中心に」 河内聡子(東北大学大学院文学研究科博士後期課程、国文学)  
2009年11月20日 「「よく生きる」ことを問いなおす――人間への問いとしてのヒューマンエコロジー」 竹之内裕文(静岡大学創造科学大学院准教授、哲学)  
2009年6月12日 「ご遺族からのメッセージ――岡部医院遺族調査より」&「現代人の死生観1――愛娘を看取ったAさんのこころの軌跡」 井藤美由紀  
2009年5月22日 「死をめぐる世相史」 鈴木岩弓  
2009年4月17日 黄泉・極楽・葉山――変貌する列島の死後世界 佐藤弘夫  
2009年1月16日 生涯発達から捉える死 有田恵  
2008年12月19日 老農の死生観――石川理紀之助を事例に 相澤出  
2008年11月21日 ターミナルケアを考える――PCUで家族を見送った遺族の経験談より 井藤美由紀  
2008年10月17日 在宅ホスピスにおける看取りの事例検討 大村哲夫  
2008年8月22日 緩和的鎮静――「最終手段」としての医療行為 竹之内裕文  
2008年7月20日 日本ホスピス緩和ケア協会年次大会サテライトワークショップ(仙台) 「臨床死生学――日本の社会・文化・歴史へのまなざし」    
2008年6月20日 死すべきものとしての人間 鈴木亮三  
2008年5月23日 遺された言葉――吃音と沈黙へ向けて―― 高橋由貴  
2008年4月17日 介護体験から考える近世日本死生観研究の課題と展望 本村昌文  
2008年3月4・5日 教科書合宿    
2008年1月25日 一般市民対象の在宅緩和ケア講座について 中山康子  
2007年12月7日 日本のデス.エデュケーションの変遷及び公立高校にける死生観教育の現在 山本佳世子  
2007年10月19日 岡部医院遺族調査から、「お迎えアンケート07年版」 相澤出  
2007年9月28日 在宅患者へのインタビュー調査から~Nさんの事例 諸岡了介  
2007年7月27日 死を語る感性と陥穽 高橋由貴  
2007年6月15日 直線と円環――日本における生死 桐原健真  
2007年5月29日   竹之内裕文  
2007年4月20日 在宅緩和ケア――自分らしく生きるために(町内会での実践例について) 鈴木雅夫  
2007年3月19日 在宅ホスピスのための死生観教育のプログラム作成」に関する話し合い 竹之内裕文  
2007年2月9日 在宅療養中の患者さんへの聞き取り調査の事例報告 田代志門・相澤出・諸岡了介  
2007年1月19日 遺族調査(お迎えアンケート)の質問項目について話し合い    
2006年12月29日 「間」の出来事としての死――在宅ホスピスの現場から学び、考えてきたこと 竹之内裕文(哲学)   
2006年11月24日 仏教的立場からのスピリチュアルケア 谷山洋三(仏教・真宗)  
2006年10月12日 家族に迷惑をかける 成田憲史(ソーシャル・ワーカー)  
2006年9月18日 日本宗教学会パネル 諸岡、相澤、佐々木、桐原、竹之内  
2006年9月8日 岩手県宮古の葬送儀礼 佐々木清志(宗教学・医師)  
2006年8月2日 人間にとって「死」とは何か-「脳死・臓器移植」を問い直す 竹之内裕文(哲学) ダウンロード ダウンロード
2006年6月27日 チャプレンについて 小西達也(神学・チャプレン)  
2006年6月9日 断食安楽死とモルヒネ安楽死-山折哲雄氏の問題提起をめぐって 竹之内裕文(哲学)、田代志門(社会学) ダウンロード
2006年5月19日 事前指示書について 日笠晴香(哲学)、日野真理子(看護師)  
2006年4月22日 九段の母 桐原健真(日本思想史)  
2006年3月10日 遺族ケアについて-岡部医院遺族調査の事例検討から 羽佐田知美(看護学・看護師)  
2006年2月23日 <生あっての死>と<死あっての生> 戸島貴代志(倫理学)  
2006年1月26日 患者Iさんの事例 成田憲史(ソーシャル・ワーカー)  
2005年12月2日 タナトロジー研究会in福島 太田枡夫(郷土史研究家)  
2005年11月17日 仏教文化から見た精神的救済の可能性 平子泰弘(仏教学・僧侶)  
2005年10月6日 明治期東北の老農の思想と活動-近代日本の一コマの宗教社会学的研究 相澤出(社会学)  
2005年9月1日 スピリチュアルケアについて考える 小西達也(神学・チャプレン)  
2005年8月6日 生言葉ファイル検討  
2005年7月2日 生言葉ファイル検討  
2005年6月2日 生言葉ファイル検討  
2005年5月12日 名取市における聞き取り調査報告 田代志門、相澤出(社会学) ダウンロード
2005年4月7日 グリーフケア研修会報告 日野真理子(看護師)  
2005年2月10日 遺族調査の事例報告 前山悦子(看護学・看護師)  
2004年12月 離島の葬送儀礼にうかがえる日本的グリーフケアの構造 井藤美由紀(文化人類学)  
2004年10月19日 人間の死生とスピリチュアルケア 竹之内裕文(哲学) ダウンロード
2004年9月12日 第12回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会パネル 太田旭・北村静佳(介護士)/成田憲史(ソーシャル・ワーカー)/日野真理子(看護師)/齋藤雄一(医師)ほか ダウンロード
2004年8月26日 道元における「生死」 小池(教育学・僧侶)  
2004年7月14日 自己決定と代理決定 日笠晴香(哲学)  
2004年7月3日 ヘルパーとしての経験 太田旭、北村静佳(介護士)  
2004年6月9日 社会学は死をどのように語ってきたか 田代志門(社会学)  
2004年5月22日 スピリチュアルケア 前山悦子(看護学・看護師)  
2004年5月12日 世界宗教における「死」 篠崎寛子(宗教学)  
2004年3月27日 談話 岡部健(医師)
竹之内裕文(哲学)
篠崎寛子(宗教学)
成田憲史(ソーシャル・ワーカー)
 
2004年3月17日 哲学者ヴィトゲンシュタインは「痛み」についてどう考えたか 山田圭一(哲学)  
2004年2月28日 患者Mさんの死を受けて 前山悦子(看護学・看護師)  
2003年12月13日 「生言葉ファイル」を通して事例検討    
2003年11月22日 第7回東北緩和医療研究会(総会)福島大会    
2003年11月5日 事例検討(若くして逝った女性)    
2003年9月11日 患者M宅訪問    
2003年4月19日 会の立ちあげ